サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

GHQ検閲−前史担った憲兵隊?

 GHQ検閲“前史担った憲兵隊”熊日)昨日のつづきです。
 占領下とはいえ、何をやっても言いという事にはならない。
 人権侵害や言論統制などは、「民主主義の模範」国と、絶えず自負しいる米国がやるべきではない。当時でも、世界や米国民がこの事実を知れば、反対の声も起こっただろう。
 しかし、なによりも日本国内での抵抗が必要だった。それは起こった。
 しかしそれは、松川事件下山事件などの謀略事件をでっち上げられ、つづいてレッドパージなどの弾圧された。米国だ。
 巧妙な言論統制プロパガンダもあって、米国に抵抗しようとした人たちへの弾圧を、国民は受容した。
 こうした背景に、戦前の暗黒社会をひきづる日本社会の現状があったと思う。
 GHQ以前に、日本は今の北朝鮮以上の警察国家で、侵略戦争のために、検閲は制度的に横行した。
 「熊日」取材に元憲兵の男性がこたえている。
憲兵2人で郵便局に行き、局員と警察官と一緒に10人ほどでやった。大量の郵便物から怪しい物を抜き出し、伸ばした爪で封筒のとじ目に差し込んで開封した。開きにくいときは蒸気で¥を当てて、糊を溶かした」とこんな風に。
 さらに「検閲が終わると、とじ目を元のように戻して上からアイロンをかけ、もう一度封をした。開封しとことは見た目では分かりません」とある。
 週3日、数百通を検閲して、疑わしい時は内容や住所、氏名を控えて上官に報告したようだ。
 これらは戦争遂行に使われた。戦争に反対する考えや消極論を弾圧するためだ。
 効果的なのは、心の支配だったろう。恐怖は萎縮生み、扇動は他者の攻撃を誘発する。
 多くの国民は、強者に積極加担し依存するほうが居心地がよい。弱者・劣等を迫害するほうが、はけ口となる。その方が楽だからだ。
 そんななかで形成された国民性が、今も影響力を発揮している気がする。
 都知事選での田母神氏の60万の支持票を見て考えた。
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米兵性犯罪の軍事裁判率 在日米軍24%、全体68%