サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

スモール イズ ビューティフル

 「スモール イズ ビューティフル」−E・F・シューマッハ−著−を買ってよんでいます。
 この本、私は知らなかったんですが、枝廣さんのFBでコメントがあったもんですから、読んでみようかと…思いまして。
 1973年に出版されていた「成長の限界」を、長く知らなかった事を私は恥ていました。
 が、同時期に、こんな事を書いた人がいたとは知りませんで、これまたよくよく、……です。
 集中して読む時間がない私としては、ちょっと難しい本ですが、今日は原発問題の部分を紹介します。
 第4章「原子力−救いか呪いか」です。
 シューマッハー氏は1965年に「人間が自然界に加えた変化の中で、もっとも危険で深刻なものは、大規模な原子核分裂である。核分裂の結果、電離放射能が環境汚染の重大な要因となり、人類の生存を脅かすことになった」「いわゆる原子力の平和利用が人類に及ぼす危険のほうが、はるかに大きいかもしれない」と述べている。
 また、「危険を判断するのが仕事の保険会社が、世界のどこでも第3者への損害に対して原子力発電所を付保してくれないので、特別立法によって国が債務を負わざるをえないしまつである」とも述べ、原発の本格的な普及前から本質的な指摘がされていた。
 放射性廃棄物の生成についても、「自分ではどうしていいかわからない問題の解決を、子孫におしつけている」との当時の英国政府の報告書を紹介している。
 いま問題になっている多くの事柄は、早くからその問題を指摘しているのが多いようだ。原発問題にしろ、地球環境問題にしろ、です。
 私も人生の2/3が過ぎて、いやはや…です。もっと知るべき事をしらなきゃ。