サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

チュニジア、エジプト、リビア、そして中国


 中東の革命は各地に広がり、リビアでは血なまぐさい事態になっているようだ。数百人とも言われる犠牲者が出ているようだ。犠牲者となった方々と家族の方々に追悼の意を表したい。
 いずれも独裁体制と体制メディアを乗り越えて、インターネットという新しいメディアを活用した(リビアは違うらしい)変革主体の市民が、若者を中心に、主権者の意志をとおしたといえる。彼らがネットで知り合った新しい真実、共通認識とは、おそらく、変革は現実に可能、と言うことだろう。
 まだまだ混乱はつづくし、革命後の政治・社会の安定には様々な要素が必要で時間もかかると思うがイスラム圏らしくも、普遍性のある民主主義を確立してほしい。まさに、上から民主主義でなく、民衆の獲得民主主義として。
 波及効果を恐れる中国では、当局の厳戒体制が極めて厳しいようだ。報道によれば逮捕者が出ている。中国の映像を見ると私達の先輩が弾圧された歴史や現在でも権力による抑圧を受ける事態を思い出す。最近も警官からハンドマイク宣伝の妨害を受けた。
 中国の民衆は、ネットも含め検閲が厳しいので思い切った行動ができないようだ。しかしいずれこの国も変わらざるを得ない。やがて人々は人権も民主主義も獲得するだろう。
 私としては、中国が社会主義を標榜するのは極めて迷惑な話だし、一党独裁とは両立しえないと思っている。やがて中国もチュニジアやエジプトのような発展を遂げるだろう。上から民主主義も上から社会主義はありえないと私は思う。生産と社会の主人公にはなれず、自然に依拠しつつ自然との共存関係にある持続可能な社会も築けないことは自明だ。私は、あらためて中国政府と中国共産党に、一党独裁の変革を求める08憲章を起草した劉氏の釈放を求めたい。