下のナショナルジオグラフィックの記事をぜひ読んでほしい。
イスラエルのロン・ミロ氏らが、人間が製造した総重量を様々な方法で計算をしてみた。(ネイチャーに発表)
驚くなかれ、1兆1000億トンにおよび、地球上の生物の総重量(大半は植物)と同じになっていて、今年中には上回るそうだ。
しかも毎年300億トン増えつづけて蓄積されている。
20世紀初めの人工物の総重量は350億トンで、生物の総重量の約3%だった。それ以来、人工物のほうは指数関数的に増えている。
これは地球上の人間全員が毎週、自分の体重以上のものを製造している量に相当する
コンクリート、舗装道路、ガラスと金属でできた高層ビル、ペットボトルや衣服やコンピューター、化学物質、放射性物質まで、人間が建造・製造したものは指数関数的に増えている。このまま増え続ければ人工物の総重量は2040年までに約2.2兆トンとなり、生物の総重量の2倍以上になるそうだ。増えすぎる人間と家畜・ペットと人工物。制御してくれる天敵がいない。(写真-Wikipedia-ニューヨーク)
現在の時代を「人新世」という、新しい地質時代とする議論がまき起こっている。それを裏付けるような論文の指摘だ。地球の表面が人間によって改変され地質学的な痕跡を残す。後世、これを知ることのできる人間は存在できるのだろうか。
豊かさ、人間の幸せとは、自然物を人工物に変えてしまうことか?
人間の生存基盤である地球環境と生態系の破壊、人間の破壊は少し遅れてやってくるだけ。