サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

ファントム墜落事件 自衛隊考④

 今日は、日本国憲法が施行されて71年目にあたる日。
 全国的に憲法を守り活かす活動が展開された。熊本でもパレートがあった。
 
 自衛隊 考 の続き。
 海外展開せず、専守防衛に限定する自衛隊なら合憲との説明は理解できる。
 憲法9条は、文言としては、軍隊を認めず交戦権も明確に否認する。
 ただ、13条の「個人の尊重」と「生命及び幸福追求の権利」が危機に瀕するような、外国からの窮迫不正の侵害があった場合、これに備えるための最低限の実力組織として、自衛隊は合憲との説明は理解できる。これが旧来の自民党の長期にわたる説明であり、国民も理解してきた。もちろん自衛隊に、その任務を果たしてもらっている面はあり、その意味で合憲と考える。
 だが現実の自衛隊は、違う側面を強く持っている。
 「自衛隊が米軍の指揮下に入るという」、独立国とは言えない異常な実態がある。それを「知ってはいけない」(矢部宏冶著)から紹介したい。
  それは、とんでもない事、とても表にできない。だからこの取り決めは、米軍と日本政府の密約にされている。
 しかし、知る権利が徹底している米国では、公文書館で公開されている。日本ではメディアも含め知らぬふりしており、この重大問題が国民に知られていない。
 こんな事件があった。
 1977年9月27日、横浜市で米空母艦載機のファントムが火を噴きながら住宅に墜落する事件が起きた。米機2人のパイロットは、火を噴く機体から、早めにパラシュートで脱出した。
 一方、住宅地では、墜落した機体の火災にまきこまれ、幼い子ども2人が焼け死に、その母親を含む6人が重軽傷を負った。
 現場に向かった自衛隊はどちらの救出に向かったか?
 ほぼ無傷の米パイロットだ。
 自衛隊機は、燃えさかる住宅地をしり目に2人を米軍厚木基地に運んだ。パイロットは、責任を問われる事なく、米国に帰国した。
 なぜこんな事になるのか? この空域の管制は、米軍横田が行っていて、日本国の空ではない。
  横浜市の米軍機墜落事件
港の見える丘公園に「愛の母子像」
  別の米軍機墜落ニュース(ファントム墜落事件の動画はない…)