南シナ海が騒がしい。
アメリカのドローン潜水艇を中国が盗んだ、とか、
中国は直ぐには返さなかったあと、返すといった、とか。これからも問題がつづく海域です。

- 作者: 河津幸英
- 出版社/メーカー: 三修社
- 発売日: 2014/10/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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私、東アジアの軍事問題も、少しは知っておかなければと「米中軍事対決」河津幸英著を読みました。2014年ものですが、図解入りで400ページもあり、クタひれました。
もし米中が戦争状態に至るとするなら、そのきっかけは台湾をめぐる争いにあるという。確かに中国にとって台湾は核心的利益であり、長期的展望とはいえ、その統一は悲願となっている。米国にとって台湾は、遠く離れてはいるが、アジアの同盟国といったところ。
近代戦で勝敗を決するのは、なんといっても制空権、航空優勢を維持することです。
当然、沖縄を中心にグアムなどに展開する米軍は、航空戦で大きな優位性をもっている。
そのため中国の軍事作戦としては、中距離弾道ミサイルで米空軍の基地をたたくことから始まると予測。
その照準は、沖縄の嘉手納基地。嘉手納の米戦闘機が発進したら中国軍は勝てないからだ。
そうなった場合、遠いグアムのアンダーセン基地からステルス戦闘機F22が、なんと空中給油を4回も経て、台湾近海で戦って、また空中給油を経て、グアムに戻り、再び飛び立つという。一歩間違えは核ミサイルの打ち合いになるというのに、本気か? だいたい中国で造っているアップルなど、日常生活の製品の輸出入、経済関係はどうなるの?。
他にも、双方いろいろと作戦がありますが、今日はこのこの辺でおしまいに。
軍事ものは、私、結構好きなほうなんですが、読んでいてばかばかしくなってきました。
双方とも戦争しないで、軍縮にすすみ、その税金を社会保障や教育に使えば、双方の国民とも幸福になるのに。この単純な事が双方のコミュニケーション不足で実現できない不思議。
お互いが、「攻撃してくるかもしれない…」との疑心暗鬼になって、ま、儲けるのは、双方の軍事会社ですけど。
ここら、双方の産軍複合体の国民説得の宣伝と、政治への影響力が効いています。