「日本軍と日本兵」−米軍報告書は語る 一ノ瀬俊也著を読んでます。少しばかり引用しながら紹介します。
日本兵、と言えば、いろんな人がいろいろと想像すると思います。
でも前提的に言えば、こうゆうことでしょう。私の親戚の人で戦争に行った人がいます。やさしく明るい人、その人が日本兵だった。このことを気にとめながら、です。
米陸軍軍事情報部が司令部から中隊まで配布したA5月刊誌「戦訓広報誌」があるそうだ。
米軍は、敵がどんな軍であるのかをつかみ、自国の将兵に知らせることが戦争遂行上、大事と考えたようです。この記録から著者は、日本軍と日本兵の実態にせまろうとしています。 1942年から46年6月号まで、一時、途絶えもあったが発行された。なかなか興味深い。
そして「なぜあの戦争はあれだけ長く続いたのか」「なぜ戦争をもっと早く止めることができなかったのか、そうすれば多くの生命が助かったはずだ」というような誰もが持つ疑問に答える、ひとつの手がかりになる、と著者は指摘します。
おそらく、その答えが国民的に、まだ十分には見出せていないことが、今日、さまざまな場面に問題として続いていると思う。