サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

ノルマ1万枚-年賀ハガキの自腹営業

 ブータン本忘れましたので明日にまわし、今日は週刊誌「フライディー」で見つけた郵便局社員のかわいそうな実態を紹介します。
 民営化された郵便局の非正規のある社員は、1人7000枚×50円=35万円の年賀ハガキ販売のノルマがかせられているそうです。正社員は1万枚。ひとりで売るには無理な枚数なので金権ショップで換金せざるを得ないらしい。東京の金券ショップでは1枚43円、1枚7円の損金、結局、何万円もの自腹になるようだ。彼らは「自爆営業」と自嘲するしている。(させらたダメ)
 上司の恫喝は「年賀状を売れ」「営業しないやつは契約更新ないぞ」で、ルポライターさんの取材に郵政本社広報部は、ショップへのハガキ持込について、「そうした営業は社のコンプライアンス違反なので毅然たる態度で対処します」だそうです。これってヤクザ屋さんよりひどくない?(こんなに公然とやってない)ミンシュ国家でこんな例はまずない。
 いつから日本はこんな国になった?2005年から。私は、7月の猛暑の辛島公園小泉純一郎がXジャパンのBGMを背景に「郵政選挙郵政民営化で公務員を減らせば、改革で日本は良くなる」と叫んだのを直接聞いた。1万人は集まったか思う、みんなが熱狂的に小泉劇場に酔いしれ、自民党は圧勝、郵便局は民営化、田舎の局は廃止、Uパックは遅配に混乱。貧困はすすんだ。税金は上がった。借金も膨らんだ。知らされてないが、大企業の儲けもタンマリだ。
 メディアの責任は大きい。個人の責任もけっして小さくはない。みなさん、郵便局に行ったなら、職員さんはそんな苦労をさせられていると思ってください。しかし、まちがっても、同情心からハガキもUパックも必要以上には買わないで下さいね。それよりこんな異常な社会を変えることです。(この記事のために久しぶりに400円出してフライデーを買いました。エッチもいいけど、もう少しこんな記事書いてくれると買う人も増えると思うンですが)