サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

JA関係者との懇談

 2月20日、仁比参院議員、蓮池天草市議と、JA本渡・五和の組合長さんと懇談。組合長さんは、「不景気で農産物が売れないし安い。価格が下がるが肥料は上がる、飼料、資材も上がる」「天草はどうなるのか、日本はどうなるのか?」と危機感を述べられました。「デコポンだけは、なんとかやっている。後継者もいるので続けさせたい」「天草は土地だ狭く米よりも米以外が大事」と述べられ、日本共産党の価格保障・所得補償政策に共感していただきました。

 地産地消では、給食センターに地元米をつかってもらっている事。しかし地元産は現在、数量、形をそろえることが必要なっているため食材の20%程度しかないらしい。同じサイズでないと子どものけんかの元になるし、調理器にかけにくいらしい。それは天草市給食センターが一度に4500食も(2メニュー)作っているためであり、むかしのように学校ごとの給食であれば、数量が少なくてもそこそこ対応できると思う。食育のためにもそのほうがいいと思うのだが、国の政策の影響で効率ばかりが追求されている。
 組合長さんの話で興味がわいたのが、カルフォルニア大学に研修に行かれた話しだ。アメリカでは有機栽培の研究が進んでおり、肥料をいっさい使わない農業を目指しているらしい。深く根をはり土を耕す大麦を植え、空地中のチッソを固定化するそらまめを植え肥料をいっさいやらなくてすむらしい。やがて石油や資源の枯渇のため肥料や資材は確実に高騰すると思う。高い肥料を使わないですみ、自然農法に近づけるなら安心で、そのほうがコストが低く持続可能でもあると思う。

 2月25日には、本村令斗人吉市議らとJA球磨を訪問し、代表理事常務と懇談した。人吉は米が中心で、聞けば米の値段は安くなり1俵13000円程度とのこと。人吉・球磨の米は、山間地でおいしいはずだが…。私が、米価の下支えとして1俵1万8000円を実現したいと共産党の政策を話すと、「それぐらいあればやっていける」と共感していただきました。
 高齢者が苦労して日本の農業、食料を支えていると思うと、国がもっと農業に力を入れるべきだとあらためて感じた。温暖化、異常気象が起きて世界的な食料危機が起きてから、あわてても、その時、農作物を必要なほど作れる人はいなくなると思う。今こそ、農政の転換が必要だ。頑張らなくては。