サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

「息子たちに継がせたくない」-天草漁協組合長さんの無念の言葉

 天草漁協の組合長さんと懇談も持った。仁比そうへい参院議員、蓮池良正天草市議もいっしょに。
 「4年前に6000人いた組合員が5250人に減った」「1匹1㌔の天然のタイが、まえは2000円していたが、今は500円しかしない」「これではやっていけない。水産国日本はどうなるのか…」と語られた。

 「息子たちに、継がせたくない」―組合長さんの言葉だ。船も機材もあるのに、たいへんな無念の思いが感じられた。しかしこの言葉は最近、農家でも中小業者でも、どこでも聞く言葉だ。誇りを持って頑張ってきた自分の仕事、家族を養ってきた多くの仕事が息子達に継がせられないなんて、いったい日本はどうなるのか?。後継者ができるのは、金持ち政治家ばかりか…。
 魚が安いのは、魚離れがあるようだ。今の人は、ほとんど調理、料理しないようだ。時間的余裕が必要だし、”魚のさばき文化””おいしい魚食文化”の、何か新しい継承も必要な気がした。
 魚が昔ほど取れなくなった事の要因には乱獲もあるようだ。今は漁探の他にもソナーがある。ゾンデとか言う機器もあるらしい。むかしは、漁礁では網が破れるから網入れはできなかったようだが、ソナーでスポット的に網を入れられ獲れるらしい。
 養殖も魚が安い上に赤潮も発生するから厳しいらしい。

 まず海の再生、そのための人間生活の再生、そして“魚食育”の再生、それから漁業の再生が必要だ。海がむかしの海のように豊かになること、そのための環境保全が大事だ。乱獲も制限すべきだし、藻場の育成、開発の制限、養殖関係で海を汚す薬剤やえさ問題の制限も大事だ。
 当面、大手流通企業の買い叩きや輸入の規制は政治の責任で取り組むことが必要だと思う。
 選挙が終わるまでは忙しいが、連休だけは、仲間とつりにいこうかな。魚へのエサやりと海に感謝しに。、