日本軍兵士(吉田裕著)こんな題名だが、かなり読まれているようだ。
とりあえず、さわりだけ紹介したい。
アジア太平洋戦争の戦死者(自決、餓死、戦病死含む)と民間人の死者は310万人とされる。
その死者は戦争末期の1944年以降で9割近、281万人に達する。
敗戦は誰が考えても必至だし、戦争指導者は十分わかっていた。早く、敗北を認めていれば、こんな犠牲を出さなくてすんだ。
米軍の戦死者は約10万997人。1944年7月以降のは、5万3349人で、戦争末期の約1年間で53%の米兵がなくなっている。(日本は正確な戦死者は不明。命への考えが違う米国は月別の戦死者まで公表)
早く戦争をやめておけば米軍の犠牲者も少なかったはずだし、中国、アジアの国々の犠牲者もそうだ。
なぜ?早く 敗北を認め戦争を終わらせなかったのか?
この問に、多くの日本人は、事実に基づく正しい認識を持っているだろうか?
今の日本社会につうじるもの、それは戦前の社会、とりわけ軍隊社会と思う。
73年以上前に当たり前としていたことの片りんが今の日本社会に生きていると思う。
本当の事を知らされない、知らない、知る努力をしようとしない。
悲惨な日本軍兵士と残忍な日本軍兵士の同一性
- 作者: 吉田裕
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2017/12/20
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