サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

南極異変2016


 今年は、いろいろ話題がありました。
 熊本では震度7地震が2回も連続し、ウチも全壊、2週間の車中泊をへて、今のアパートに見なし仮設ぐらし。
 日本では、市民・野党共闘参院選の一人区で、今後につながる流れを拓きました。
 世界では、トランプ氏が大統領に選ばれ、来年から様々な事が後退局面に入るかと懸念しています。
 でも、
 地球の事では、ほとんど話題になっておらず、ニュースにもなっていないのが、北極海海氷、南極の海氷の縮小問題です。
 特に南極は、これまで海氷面積が少し広がる傾向にありましたが、表とグラフのとおり、現時点(12/30)観測以上最小を記録しています。グラフ赤線が今年。南極の海氷面積
 このままでは、グリーンランドや山岳の氷河、永久凍土、そして南極氷床の融解・流出は、数十年、数百年つづき、止まらなくなるからです。海面上昇は、数メートルでとどまらず、数十メートルにも上る可能性があるからです。
 世界の平均気温も産業革命から1度を超え、この2〜3年は観測史上では最高レベル、CO2濃度も405㏙に達し、上昇しつづけています。
 ここ十年、二十年ほどは、顕著ではないかもしれませんが、このまま進めば、現世代が未来の長い世代に責任をとれないほどの悲劇を与えるでしょう。
 トランプ氏が来年、どんな政策を打ち出すかによりますが、強い懸念をもっています。
 私の周辺では、私ぐらいしかこの問題を取り上げていませんが、日本より、世界より、人間活動による地球の出来事の方が、より大問題だと考えています。
 これは惑星規模であり、不可逆的になる危険性があります。同時に、その解決に人類の人類的な発展が欠かせないと思うからです。
 地球環境の悪化、温暖化の進行、海面上昇など、主に人類が出す廃棄物によるものですが、その被害を受ける地域や人々と、その原因物質排出の人々が過去から未来にかけて、錯綜しているからです。でも事は、惑星規模でやってきます。
 その認識の広がり、解決への調整、欲を克服する、人々の共同の発展が欠かせない、うまく解決できれば、人類は進化すると思います。
 現在のような人間活動で、人々は本当に幸せなのか? 未来の人々に幸福を保障できるのか? と、悲観論の私の今年が終わります。
 なんとかせねば。