- 作者: 裵淵弘
- 出版社/メーカー: 旬報社
- 発売日: 2016/06/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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けど、初めて知る内容も多く読んでおくべき本です。(引用し紹介します。著者の漢字が出てきません)
集団的自衛権としてベトナム戦争に送られた韓国軍兵士の事です。
知られているように、米軍はベトナムでジャングルを枯らすために枯葉剤をまきました。ベトナムの兵士や住民に悲惨な被害をもたらし、悲劇は新し命にまで及ぼしています。その数は一体いくらぐらいなのでしょうか? 被害者の立場から考えるのが、真実への接近です。
同時に、侵略した側、枯葉剤を撒く側の兵士も被害が受け病気になり亡くなった人も多い。
同じアジア国、何の恨みもないベトナムの地。
ベトナムに送り込まれた韓国軍兵士は、実質25万3000人。
韓国軍兵士の枯葉剤の後遺症は2015年3月現在で、
後遺症 5万885人
後遺疑症 8万9147人
遺伝罹患の子ども 101人
計14万133人 とのこと
.
図は、ベトナムに行く兵士を称える当時の韓国のポスター。
いつの世もどこの国でも同じです。
今の日本でも、来年あたり熊本でも…。
戦争する事を決め、作戦を命令した人たちは、いつの世も安全なところにいる。
2016年の日本、南スーダンに送られる自衛隊員。命令があれば、隊員たちは行かざるを得ない面がある。
事態は違うだろうが本質的には、戦争では似たような悲劇が起こる可能性がある。
戦前と違う「民主的」な日本。隊員を送る側は、法律をつくる事を許す政府を選んだ国民の側、と自覚すべきだろう。
私たちがおくりこんだ、と。