サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

野火を観て

 見たい映画トランボ、シチズンフォーの熊本の上映はいつ?検索していると「野火」で電気館で今日1回だけあることがわかり出かけた。

 広くない会場だが、意外と若い人も多く満席状態。
 映画が終わったあと、監督の塚本さんが和服を着た女性さんと対談。なるほどと思った。
 自主制作なので制作費も厳しかったようだ。
 体験を元にした大岡昇平の小説・原作を読んでないので、なんともいえないが、非常に重たい話しです。フィリピンレイテ島での飢餓状態の日本兵士たちの人肉をめぐる話しなど。
 多くが死んでいく中での、死ぬか生きるかの極限状態で生きる事、、人肉を食うことぐらいありうると思う。異常の中では、正常なことだろう。かわいそうに彼らは事が理解できない状態に置かれていた。
 だが今の私たちは、どんな戦争・戦闘で、誰に責任があったが知るうる立場にある。なのに、映画でもそうだったが、アマゾンの書評コメントの多くもそうだが、そういう状態を命令した者への指摘や怒り、責任追及がない。まるで不可避な自然現象の中での出来事のようだ。正常の中の異常とも思える。
 現在がこれでは、それぞれの犠牲者、死者はうかばれない。同じようなことは繰り返す気がする。