サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

米艦、人工島12㌋内航行

 今日の1面各紙、見出しはほとんど同じ。中身も社説ほか読んでみましたが大差ありません。
 そしてそれぞれに主張に、大きな問題点を感じなかったのはめずらしい。
 中国が埋め立てた人工島12㌋内への米艦船航行に対し、アメリカへの批判はあまり出ていない。そして中国の動きには、警戒感が強い。
 「読売」の坂東賢治編集委員が書いている記事は、私としてはそこそこ頷けるものだった。
 「中国は南シナ海の島々に歴史的な権益を主張しているが、暗礁を埋め立てた人工島』としているが、『領海侵犯』という言葉は使っていない」と書いている。これは中国も国際法を考慮せざるを得ないからだろう。
 また、米海軍が中国初の空母「遼寧」を参観したばかりで、近く中国海軍の艦船も米東海岸に初寄港を予定していると書き、米中関係の悪化は最小限との予測だ。APECでの会話や南シナ海行動規範」の話し合いつづくと書いており、冷静な見方だと思う。
 今後アメリカは、継続的に数ヶ月にわたって航行をつづけるようだ。
 軍事的な衝突は、アメリカも、中国も、周辺諸国も望んでいない。でも駆け引きはつづく。
 でも私は、なんとも情けない思い、無力感につつまれてしまう。
 そもそも中国の埋め立て・人工島への軍事施設建設の強行に軍事力が背景にあり、それを防ぐための今回の米艦船の12㌋内航行も、圧倒的な軍事力を背景にした行動だ。
 外交努力、話し合いが大事と言いながらも、結局、軍事力がものを言い、事を決するのか?
 軍事力でない手段、日本国憲法「九条」の精神で解決に向かう方策はないものか?
 みなさん、何か良い知恵があったら貸して下さい。
 それは政府だけに、任せていてはダメだと思う。国家に埋没しない、諸国民と平和愛好勢力の協同こそ、21世紀の新しい国際政治のあり方だと思う。