サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

芦部信喜著「憲法」と集団的自衛権

 やっとこさ、芦部信喜著「憲法を読み終えました。
 やっぱ、私のレベルでは、細部むずかしいですね。何を、どうとらえて、どう考えるか? 法律は、論理展開の哲学みたいです。
 この本、「立憲主義」−憲法憲法たるゆえん、とりあえず、「国民が国家をしばる」考え方については、良くわかった。つもりです。
 日本のおいては、憲法が掲げ、国家に求める事に比べて現実がないがしろにされていると思う。
 今日の新聞で安倍内閣は、これまで「集団的自衛権」の行使をみとめる方向に足を踏み出すつもりのようです。
 戦後ずっと違憲との判断から、180度転換して合憲とする解釈を、内閣法制局にさせるつもりのようです。
 憲法ができた時、軍隊は禁止されたので、軍隊はありませんでした。
 警察予備隊⇒、、自衛隊⇒ PKOで海外派兵、地雷掃海艇、給油艦イラク派遣、なし崩しです。解釈改憲の連続です。
 国家・権力の本質が如実に現れています。だから立憲主義なのです。
 でも守らせるのは主権者国民、私たちが自覚し力を発揮する以外ありません。
 平和の問題では、オアスプレイにしろ、米国を優先し、国民のくらしに関しては、増税で企業優先、さまざま人権も踏みにじられている。現実の政治が憲法の反対の方に向かい、かい離がますます大きくなっている。
 この本、さまざまな判例を紹介してあるが、特に最高裁判決は、幅広い裁量を認める政権寄りの判決を下しているものが多い。一票の格差問題は、司法がいくら(やっとこさ)違憲(状態)判決を出して、何十年も抜本是正をされないで済まされている。
 芦部氏は憲法学の権威のようですが、更にもう少し、主権者サイドの判断でもいいのではと、素人ながら思いました。
 いま月1回、若手メンバーと憲法の勉強会をしていますが、少し不足感がありまするる。足りないのは、条文と現実と、過去と、未来への関連性の実感と想像力のような気がします。どうすれば?