「魚雷の射程外」の後方支援が可能と、中谷防衛庁長官が国会で述べた。
憲法に違反するのは、自衛隊が安全側にいるからではない。
自衛隊の兵站が他国・米国との武力行使と一体化し、自衛隊が武力の行使をするからである。
何せ、米軍ヘリが他国潜水艦を攻撃し、自衛隊のヘリ空母に戻って燃料を入れさらに攻撃をかけると言う作戦を自衛隊が考えていると言う。
これは誰が考えても武力行使だろう。小池晃参院議員の言うとおりである。
さて今日7月30日、西日本に、潜水艦に撃沈された米戦艦の記事があった。引用・紹介したい。
70年前、日本の敗戦が日々明らかな時期、フィリピン沖の事で米戦艦インディアナポリスが、日本海軍の潜水艦により撃沈された。(西日本7/30から引用します)
回天・人間魚雷も準備していたが通常魚雷による攻撃だった。
1200人の乗員のうち、沈没時に300人が亡くなり、残り900人が海に投げ出されてた。突然の事だったのだろう。救難信号が伝わらず、本来くるべき米艦船の救援が来なかった。生還した人は、わずかに300人ほど。米軍により、日本の艦船が沈められ人々が亡くなったように…。
日本の天皇制・軍部が、早くポツダム宣言を受け入れていれば、この悲劇も、日本の広島・長崎も起こらなかった。
実はこのインディアナポリス、広島・長崎に原爆を投下したB29が飛び立ったテニアン島に、米本土から原爆の部品や核材料を運び込んでいた。そのあとフィリピンに向かっていた途中だった。
マクベイ艦長は、撃沈された責任を問われて、軍法会議で有罪になった。そして自責の念からか、1968年に自殺した。後では名誉回復されたけど。
「兵士の命を大切にする」国にして、米国での軍幹部の失敗の責任追及は、厳しいと感じる。
一方、日本軍、ミッドウェー海戦で、戦術ミスで空母4隻と多数の航空機とパイロットを失った責任者の連合艦隊司令官の山本五十六や南雲司令官は、まともに責任も取らず、損害事実も隠ぺいして事をすませ、同じ失敗を繰り返した。
どうも、この責任を取らない指導者連中の系譜が、今日でも「戦争する国づくり」に必死になっている気がする。