サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

「国際メディア情報戦」?−放送検閲

 昨日の続き「国際メディア情報戦」から、中国の「放送検閲」について引用・紹介したい。

 中国国内でのテレビが、自国政府に都合の悪いニュースは、検閲され報道されないのは知ってのとおり。外国の放送については、その部分だけ突然、画面が消えるのも知られてきた。
 2012年、自宅軟禁されたいた中国の盲目の反体制活動家-陳光誠氏の亡命騒動があった。
 米CNNの有名なアンダーソン・クーパー氏のニュースショウのことだ。
 陳氏関連のニュースになると、画面右下に小さなサブ画面現れた。「北京で放送されているCNN鄯(CNN国際版)」と字幕で説明されている。
 「中国国内では、CNNの放送も陳氏の問題に触れると放送が遮断される。今日もそうなるのか、お伝えしたい」とクーパー氏が説明。現地北京の記者を呼んで質問、最新情報を話す瞬間に、サブ画面が真っ黒になった。
 「いま、ごらんのように…」とクーパー氏の言葉がつづく。
 私は、この映像を見た事はないし、高木氏の本で初めて知ったが、想像すれば映像が浮かぶ。
 自由のない中国-「放送検閲」の劇的なCNNの演出は、お見事と言うほかない。
 後日、米国に着いた陳氏にクーパー氏が単独インタビュー。同じように、画面下の画面、今回、中国は、放送を遮断しなかった。あからさまに抑圧的な中国も、だんだん米国に学んで、埋め込み型のPR戦をできるようになるのだろう。イラク戦のエンベットのように。
 賢くなるべきは、政府やメディアでなく、われわれ諸国民なのだろう。