サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

原発−スイスとニホンの違い

  NHKの放送でスイスの原発とニホンの原発の事故対策のちがいがわかる放送があった。スイスも東電と同じマークⅠ型の原発を使っている。
 福島原発の事故の時、ベントの作業が手間取ったらしい。電源がなくなったためだ。放射能下の手作業でやっとベントを開けたが、水素爆発が起きた。
 スイスは、ベントは電源がなくても手動で開けられる。非常時は、電源がない可能性が高いと、独自に開発し、高圧ガスを使って開けるようだ。
 ベントした放射性のガスも、東電のように単に水を通すだけでなく、薬品を通して放射能を1/1000にして出すようにしたようだ。
 また、原子炉建屋も円筒形にして、高い圧力に耐えられるようにしたようだ。
 不安な部分に対して、メーカーGE説明で、よしとせず、安全対策を強化している。スイスの安全対策の関係者は、ニホンの東京電力の担当者にも再三、話して対策を薦めたらしいが、聞き流されたらしい。
 それで、この始末だ。そして電力会社も経産省民主党政権も、読売もサンケイも、再稼動を急いでいる。まったく無責任極まれない、許されないことだ。
 もっとも、スイスの安全対策がニホンより進んでいるとしても、機械には違いない故障は、ある。操作ミスもありうる。さらには放射性廃棄物の処理方法は、開発されておらず、何万年もの管理など誰も責任持てない。コスト的にも、全くペイしない。
 安全対策ではなく、廃止・廃炉が相当。つくり出してしまった放射性物質をどうするか、科学・技術の推移を結集することこそ急がれるべきだ。
 あす⇒3.11-さよなら原発。天気は曇り・・・晴れ。どうぞご参加を!