サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

朝日-提言「原発ゼロ社会」はリッパです

 朝日の「原発ゼロ提言」(7/13)。原発からの撤退をまとまった形で打ち出したのは、たいへん喜ばしいことです。(たしかウチ次ぐもの) さすが「朝日」です。
 内容をざっと読んだ限りでは、ほとんど一致できるし、「発電と送電の分離」も、はっきり打ち出している。現在の電力会社にとっては、利益独占体制を失うことになり抵抗も大きく、圧力も小さくないだろうに。転機の時代認識、おそらく相当な議論のうえでの結論だろう。
 しかし新規参入で新しい発電、送電の会社も生まれるだろうし、分散型の発電は、特に地方の新たな雇用などの可能性を生むだろう。スマートグリッドの開発・導入の含め、低エネルギー社会への地方・地域・新規企業も味方につけ、早くカジをきりたいものです。
さすが朝日新聞毎日新聞も方向は同じと思うのでぜひ毎日らしい「提言」をだしてほしい。そして、世論も新規参入企業も味方につけ、サンケイ、読売グループをスッパ抜いて、それが「新しい時代の流れ」となるように、この分野で日本をリードしてほしい。
 朝日の社説で感心したのは、見出しで「推進から抑制へ 原子力社説の変遷」と自らを検証していることです。推進の時期の「社説」、そんな時代背景でもあった、のでしょう。チェルノブイリの事故が転機となった頃の「社説」。
 「危うさへの感度足りず」、洞察力をもってつかめなかった、反省すべ点は多い、との率直さは、読者が期待をよせる朝日の朝日らしい態度、リッパと思いました。パチパチ!(構造改革もぜひ転換を)