サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

蟻の兵隊-日本兵2600人山西省残留の真相

 映画「蟻の兵隊」は、奥村和一さんの活動に焦点をあてたドキュメンタリーだった。
 日本が敗戦し、ポツダム宣伝を受け入れて、軍兵士を日本に帰国させることが必要だったが、中国山西省では一部日本軍が残留させられ、兵士は八路軍と戦わされる悲惨な目にあった。
 なぜ、残留させられたのか背景が映画では分かりにくかった。
 映画監督を務めた池谷薫さんが書いた「蟻の兵隊(新潮社)」を読むと、日本軍のそれぞれの指導者、日本軍残留を画策した国民党の閻錫山など、それぞれの政治的思惑、個人の思想、決断と行動様式がとても良く分かった。 (写真ウィキ:閻 錫山 えん しゃくざん)
 よく考えるのは、自分が日本軍の指揮官の立場だったら? 閻錫山の立場だったら? どういう思考をしてどんな決断をして行動したか?という事だ。 それは想像もつかない。
 ただ、それぞれ個人が判断した結果は、歴史として記録されており知ることができる。
 そして、自分のこれからの様々な判断に生かせることもできる。

 重要なことは、情報を得て、事態を知ることができる指導的立場の個人の責任の大きさだ。
 しかしまた、その地位を利用して、部下を裏切り悲惨な目に合わせながら、自分の保身に走ることもできる。
 下部の立場は、情報にしても制限されており困難だが、可能な限りの判断をする事が必要だろう。
 でなければ、捨てられる可能性があると肝に命じておくべきだろう。