曖昧な弱者の時代(伊藤昌亮著:岩波新書)のつづきです。
私の、我々の勘違いは、政治的な言葉で政策を語り事実を語れば、有権者に理解されると思っていること。
著者の伊藤さん、石丸現象では、政治以前の領域を設定し、そこで人々に呼び掛けているという。
勉強の仕方、話し方のコツ、仕事のテクニック、受験や面接の豆知識など、日常的な課題をこなしていくノウハウなどだ。
「気づき」や「感動」など。
石丸動画に多い言葉を分析すると順位は、①勉強 ②コツ ③話し方 ④仕事 ⑤人 ⑥テクニックなどとなっている。
一般に政治的領域では、「世の中をいかによくするか」が当たり前と思っているが、世の中のことまで意識が及ばない前政治的領域では、「自分自身がいかにしてよく生きるか」に関心が集中しているという。
たしかに、日々の生活に追われ、忙しくしている毎日では、社会や政治のことなどあまり考える余裕がない。
それに合う語りかけは、自己啓発的なものとの指摘には、納得する。
生活が苦しいのは、政治や社会を悪いからで、政治を変えて社会を良くして、自分も良くなろうとは考えられない。
またそんな体験もない。親もそんな体験がない世代になってきている。
(写真は記事と関係ありません。都市部の田んぼにカモ2匹)
