サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

マルクス主義と福祉国家論

 日本共産党参院議員で常任幹部会委員だった理論家の聴濤弘さん亡くなったことにちなみ、関係本を買って読んでいるところ。
 マルクス福祉国家論(大月書店)は、2012の出版。事務所にで見た記憶はあるものの読んでなかった。
 主な内容は、マルクス主義福祉国家をどうとらえるかについて書いてある。
 が、そこはざっとしか読んでいないが、P173に「マルクスは生産力の発展をどう考えていたか」の章があり、これは興味を惹かれる。
 聴濤さんは、今日の社会のあり方について欠かすことのできない大きな問題があるとし。
「『生産力発展主義』にもとづく社会の発展の時代は終わった」
「『ゼロ成長』のもとで福祉など一連の国民生活の分野で『調和』のとれた社会をつくること--これが現代の先進国に求められている」とある。
 そして著者は、「物質的欲望を追い求めることに人間の幸福があるとすれば、昨日より今日、今日より明日のほうが物質的に豊かになる場合にのみ、人間は幸福と感じることになる。それがどこに行き着くかはすでに地球環境の破壊の現実にしめされている」
 その通りだ。
 聴濤さんは2012年に書いているので、その頃これを読んでいたらゼロ成長について興味を引いていたかもしれない。そのころ、生産力至上主義的な「史的唯物論」に、疑問をかんじていたから。脱成長は、そのあとに斎藤幸平で知った。