東大准教の小泉悠さんが、革新懇の新聞に登場している。 ほう! っという思いだ。
小泉氏は、ウクライナ戦争ほか、解説の動画を数多くみてきた。
なにより軍事の実態を知る事ができること、日本の平和憲法そのものは、広い意味で支持していると思わせる研究者だ。
インタビューの内容に賛同できない面は多々あるが、9条支持の立場からも、考察すべき現実とその見方を示し、議論すべき面があると思える。
東大の世論調査で、「台湾有事の際に日本は武力の手出しをすべきでないとの回答が圧倒的です」と紹介している。
なるほど。で、
「武力に頼らない平和を」という日本型平和主義は、他国の市民意識と比較しても特殊で、現在の国際情勢のもとでの政策的な実行は難しい、としている。
最も小泉氏は、「抑止力」論の立場なので、「力」論、「対立」論で考えすぎるところがあると思う。
日本に在日米軍基地がなくて、空母機動部隊も海兵隊も空軍もなければ、北朝鮮は日本にミサイルを向ける必要があるだろうか?
北朝鮮は当然、体制転覆を狙って米軍が先制攻撃をかけてくるかもしれないと恐れている。彼らからいえば核開発は、米国や日本と同じ「抑止力」の構築だ。
中国だって、攻撃してくるかもしれない米軍基地が日本になければ、日本にミサイルを向ける必要はない。ロシアもそうだ。
つまり双方が軍事力に対抗するため、自国が正しく、相手国が悪いと決めつけて「抑止力」の名で、軍拡競争を進めているだけだ。
その決着は、軍拡を支える経済力にかかっている。現状は、米国の相対的衰退、中国の相対的追い上げの覇権争い中で「トゥキュディデスの罠」に、はまりつつあるとうことだけだ。
小泉氏は台湾有事に関し、「仮に民主主義の体制が武力攻撃を受けた時に、それを傍観して良いかは疑問です」と述べる。
では、小泉氏の問いたい。ガザの市民はどうすればいいのか? 入植者が暴力をふるう西岸のパレスチナ人はどうすれば‥?。どうすれば身の安全をまもれるのか?
「民主主義」国のイスラエルが、ガザで占領・飢餓政策、殺戮を行っている。そのイスラエルを外交で爆弾でも「民主主義」国のアメリカが支援し、ジェノサイドに加担している。
「民主主義」国のアメリカによるイラク戦争は、どうか? ベトナム戦争はどうか?
結局、根底のあるのは、日本の後ろ盾のアメリカを擁護する立場ではないのか?
アメリカの国連憲章や国際法無視を容認する立場ではないではないか?
