サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

核兵器 依存症

 イスラエルのイラン核施設への先制攻撃、核施設へのアメリカの攻撃。
 アメリカは最初に核兵器を開発し、使用し、世界に実戦可能な状態で配備している。
 アメリカを追ってソ連、中国ほか、核兵器を作って配備。
 イスラエルも90発ほど核兵器を持ち、NPTには加盟せず、なのでIAEAの査察はうけていない。

 もしイランが核兵器を、イスラエルの半分45発ぐらい持っていたら、どうなっただろう?と思ってしまう。
 それでもイスラエルは、先制攻撃をしただろうか?
 イランのミサイルをすべては破壊できなかったように、イスラエルの防空網は突破され、核が降り注ぐ現実を市民でさ想像できる。
 核の先制攻撃でイランを壊滅できると思っただろうか? 
 戦域的に核戦争を、双方始めるだろうか?自滅覚悟で。
 インドとパキスタンは、双方核を持ちならが、先日も武力衝突しながらも、核兵器の使用はとどまった。
 ここに大きな矛盾を感じる。
 力、特に技術の高さが事を制する。しかし技術は、拡散する。
 力の均衡、技術の均衡が平和の均衡をつくりだすのか。
 そのとおり。
 それでいいので、均衡を低水準へと移動させることだ。
 核禁条約に核保有国も加盟すれば、均衡の程度の差はあれ、はるかに平和の均衡がもたらされる。
 その均衡の配当は、生態系と地球破壊の破壊から、回復へと向けるべきだ。

 

 イスラエルの傍若無人ぶりは、やはりアメリカの後ろ盾を前提にしている。
 思うのは、イスラエルはなぜ核兵器を持てたのろうか? ということだ。
 イスラエルアメリカの同盟国だから、そしてEU諸国や日本は米国の同盟国だからだろう。
 イスラエルの多数の国民同様、向かってくる核は悪だが、こっちから飛ばす核は正義と、思い込んでいる。
 さて北朝鮮
 北朝鮮に対して他国は、先制攻撃は、やれないだろう。なぜなら核を持っているから。
 北朝鮮は、イランと違い、なぜ核兵器を持てたのか?
 
 国際関係は、2度の世界大戦を経験して、21世紀になっても、やはり「力の支配」を前提にしている。
 それを可能にしているのは、やはり先進国、核を持つ国の有権者の支えがあるからだ。
 
 国連憲章は、ユダヤ人のホロコーストも含め多大な犠牲の上に合意された。
 ならば、その法の支配をこそ、世界の市民が、とりわけ米国民、核兵器持つ国の国民が率先して守らなければならない。
 それを実行しなければならない。平和の多くは、核保有国の主権者にかかっている。