6年間の本だが世界では読まれたらしい。
ヤニス・バルファキス著(ダイヤモンド社)。
娘との架空の対話として経済の問題を考えていくような本。
経済の基本要素は「余剰」だそうだ。
世界最古の文字はメソポタミア文明で生まれた。
農民が共有倉庫に預けた穀物の量を記録するために。
どれだけ穀物を預けたか、その記録がこれが債務と通貨のはじまりだった。
畑で働いた労働時間を穀物の量に換算し、主人がその数字を貝殻に刻んで労働者に渡していた。
貝殻に刻まれた穀物量は、まだ収穫されていないので、それはある意味で主人が労働者に返すべき借金のようなものだった。
その貝殻は通貨としても使え、ほかの人がつくった作物と交換できた。
仮想通貨のようなものだとバルファキス。
クレジットの語源は、「信じる」という意味のラテン語、「クレーデレ」という言葉からきているそうだ。
「余剰」が生まれなかった社会、農耕が発達しなかった社会に、文字は生まれなかった。
果物や肉や魚など狩猟・採取で十分に生きていけた社会、オーストラリアのアボリジニやアフリカの先住民社会には、音楽や絵画は発達したけど、文字は生まれなかった。
ふむふむですねぇ。
我が家も採取社会です、、時々‥。
この時期、スモモです。 大きいでしょ。
食べておいしい+ 自分が育てて、自分で取ったという「構想と実行」幸福感です。
自然に感謝する幸福感も、またプラスαです。