サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

よみがえる日本の軍事産業

 雑誌が経営困難な中で最近「地平社」という出版社ができた。
 デジタル・デモクラシー(内田聖子著)が同出版社だが、月刊誌もできていた。
 書店で手に取って1100円なので高いと思いつつも「軍事研修」の特集名に心が動き買ってきた。
 防衛ジャーナリストの半田滋さんが「よみがえる日本の軍事産業」と題する論考を書いているので紹介したい。

 半田さんが書いている防衛産業の2023年度の契約額を表にしてみた。
 コメ高騰問題で小泉大臣がしょっちゅうテレビに出てくる。視聴率稼ぎ時とばかりに。
 そんな中で農業予算が防衛予算の1/4にまで減らされた報道何っていうのはない。
 2年後には5~6倍にまで防衛予算は膨れ上がる計画。
 軍事というのは、愚かな話だ。
 「抑止力」という神話。
 こっちが新ミサイルを作れば、向こうは、新新ミサイルをつくる。
 向こうがAI搭載兵器を作れば、こっちも新AI搭載兵器を作る。
 際限ない。金はかかる。最後は経済力の競争。
 その分、双方とも、社会保障や教育の荒廃が進み、格差は拡大し、貧困も広がる。
 
 国民は目先の事ばかりの情報が提示される。
 産軍官一体なので、天下りもしっかりと。
 防衛産業が、統幕議長、陸海空幕僚長。事務次官経験者に支払う顧問料は、2700万円から3000万円で現役年収の7~8割らしい。
 顧問には部屋と運転手付きの車があてがわれ、毎日出社する必要はないらしい。
 防衛費増にはそんな仕組みがある。