「朝日」5/26日付け、紹介します。
洋服がチリの砂漠に山のように捨てられているそうです。
先進国を中心に世界各国から捨てられる洋服は、推計4万トン(2022年)。
砂漠だからと言って、野積みしたり、燃やしていいはずはない。
やがて環境にも影響が出るだろう。
問題は先進国を中心とした大量生産のファーストファッション。その生産・販売・消費だ。
チリのイキケ港は、関税が免除される自由貿易港。なので年間に4~6万トンの売れ残りや古着が欧米などから送られてくる。
古着として売られるそうだが売れ残りは捨てられる。
衣類を処分するには、廃棄物処理業者にお金を払う必要がある。そこでアタカマ砂漠に不法投棄するそうだ。
環境問題の弁護士のパウリン・シルバさんは、「新シーズンの服が次々に生産され、外国で不要となった服が、ここに送りつけられ、売り物になる服だけ選別された後、捨てられている」「質の悪い衣類が当時(子どものころ)の10倍から30倍も、届くようにまった」と嘆く。
2000年から14年で世界の衣類生産量は倍増し、年間1千着を超えた。しかし着用期間は半分になったそうだ。
他にもガーナやインドなどにも大量の衣類が放棄され問題になっている。
資本主義的生産・流通・消費の成れの果てだ。
多くは石油から作られた製品だ。
もともと何千万年、数億年も地中に眠っていて大気から炭素を固定化し、地球を冷却していたものだ。
たいして必要でもない商品を、コマーシャルを使い欲望をあおる。消費者は、商品購入と消費こそ幸福と思いこんでいる。思い込まされている。
自由貿易に問題ありだ。トランプ関税ではないが、環境への負荷はコストとすべき。
炭素税、地球環境負荷税をかけるべきだ。その税収は、環境回復に振り向ける。
私なんぞは、服はあまり買わないし、多少破れていても、汚れていても洗濯して着ている。
ただスーツは1着しかない。喪服兼用なので、もう一つは欲しいところ。