サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

世界の中の日米地位協定①

 世界の中の日米地位協定(前泊博盛・猿田著-田畑ブックレット)を読んだ。
  県弁護士会で猿田佐世弁護士の講演会がありその時に買ったもの。
 地位協定本は何冊が読んだけど、前泊さんと猿田さんの対談が特に面白かった。
 前泊さんは根本的な議論として、「この時代に日米安保がまず必要かどうか。そして、本当に日本の安全のために機能しているのかどうか」
地位協定の改定論議だけではタメと主張する。
 その通りだと思う。日米安保の廃棄を主張しているのは日本共産党だけで、メディアやリベラル派も含めほとんど安保賛成の立場だ。
 米軍は日本を守るための装備や訓練はしていない。もっぱら他国攻撃の部隊しかおいていない。
 他国の軍用機が日本に接近した場合、スクランブルかけて飛び立つのは航空自衛隊であって米軍機ではない。

 名称、呼び名は、すべての事をどうのように表し伝えるかの出発点。
 日米地位協定という言葉は、誤解を誘う意図的な表現と思う。
 直接的な意味⇒在日米軍の事が表されていない。
 いうなれば、「(在日)米軍の地位保障協定」というべきだろう。
 正式名称も「日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約第6条に基づく施設及び区域並びに日本国における合衆国軍隊の地位に関する協定」となっている
 本質は、米軍に日本の法律を適用せず、免除して特権的地位を与える協定、治外法権というものだ。
 米軍は他国に攻撃部隊のため事件や事故が多い。その免責のための国内法を適用しないというもので、侵略軍維持のための措置だ。