サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

トランプ相互関税

 ムチャクチャなトランプの関税攻撃で世界中、ため息をついたり怒ったり。
 だまったり、策を考えたり。
 日本でも自動車産業など、大きな影響を受けそう。
 国民生活にも影響がでるかも。
 株価も大幅に下がった。

 トランプの狙いどおりにアメリカの製造業が復権するのか? それとも決定的衰退にすすむのか?
 世界的な景気後退が始まる、など懸念が広がっている。
 どうなることやら‥‥。

 で、ここで私の勘違いかもしれない、トランプ関税大歓迎を提起したい。
 そもそもの、そもそも。
 経済は、人間社会だけの問題だと勘違いしている、のではないか?
 人間は、経済も含め、自然、生態系、地球を相手にしている。人間は、自然物を改変し、移動し、廃棄する。この自然との物質代謝が過剰で、地球のシステムをかく乱ししていて、やがてその巨大なツケが回ってくる。もう元に戻れないい規模で。
 いま人類は、CO²排出を中心に、地球に過剰な負荷をかけている。温暖化、気候変動で言えば、ティッピングポイントを超える地点にまできている。
 経済が停滞すれば、地球にとって、負荷は確実に少なくなる。
 コロナ禍やリーマンショックの時、いやおうなしに経済成長が低下し、温室効果ガス排出が減った。

 食、エネ、素材などの地産地消、旬産旬消は、人間にとっても地球にとっても、必要な事と考える。
 地球規模で地産地消が進む、これは良い事ではないだろうか。
 トランプ相互関税は、貿易、地球を駆け回っている物の移動を弱めることになります。その分エネルギーの消費も少なくて済む。

 グローバル経済以前、資本主義以前は、貿易は少なかった。環境負荷も少なかった。戦争さえなければ、人々はそれなりに幸福だった。モノがあふれかえる現代社会の人々より不幸だったという証拠はない。
 モノ、人の移動は、エネルギーを大きく消費する。それを地球規模で過剰に行っているのが資本主義社会、地球を破滅に向かわせている。
 必要な物の貿易は、当然あるだろう。だが物も人も過剰ない移動は、はやめた方がいい。
 美味しい物を食べたいなら、おいしい物ばかり探すのではなく、運動し、腹をすかせた方がいい。
 なので環境負荷税、炭素税が必要で、トランプ関税がその効果を持つならそれでいいのかもしれない。
 問題は、物不足でなく、過剰だということ。

 そして、物で人は幸福になっていない。モノで便利にはなったけど、直ぐに普通になり、満足しない。きりもない。その分失ったものも多く、きりもなくなるほど失っている。

 大事なことは、独占でなく、分かち合いだ。トランプ関税で世界は混乱し、人々の生活を圧迫するだろう。
 だが、物が足りないわけではない。どちらかと言えば有り余っている。
 世界の富、50兆円も持っているイーロンマスクなど富豪の富を分ければ、物も金もありふれるほどあり、人々は生活に困らない。
 物を過剰に生産するために過剰に働いている時間を減らすこともでき。
 それを必要な人と分かり合えばいい。

 そんな経済・社会システムに移行すべきだ。脱成長コミュニズム
 トラップによって、つまり一時的な脱成長に至るかもしれない。
 これは人類社会・経済にとっても、人々のウィルビーイングにとっても大事だと思う。

(写真は関係ありません。でもまずまずの写真でしょう)