サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

県弁護士会-猿田佐世講演会

 県弁護士会主催の猿田佐世弁護士(ND)の講演会に参加してきました。
 「外交で平和をつくる」がテーマ。
 猿田さんは、各国の外交、安全保障の会合や交流に参加しているので、普段は聞くことができない話を聞くことができた。
 韓国での会合、中国での会合、EUでの会合など、日本の防衛関係者が出ているテレビや動画では、まったく触れらることのない話だ。
 日本は、台湾有事・戦争の準備を進めているが、軍事的対応のその前に、行うべき中国への経済制裁はどうするのか?などだ。
 経済的依存度が高い中国と貿易停止は、中国よりも日本の打撃の方がはるかに大きい。
 軍事的にも経済的にも技術的にの敵わない中国に対し、日本がミサイルを向ける愚かさ。
 グローバルサウスやアセアン諸国は、アメリカにも中国にもつかない立場を確立していること。
 多様な外交を展開していること。

 質問時間があったので2つ。一つは質問というか意見というか‥。
 安全保障は脅威への対処のこと。軍事的脅威のほかに食料、エネルギー、経済ほかありますが、最大の脅威は気候危機、地球環境破壊だと思います。昨年は、産業革命以来1.5℃を超えました。
 今世紀末、来世紀の侵略者は、他国の軍隊ではなく海です。今世紀中に海面上昇が1メートルを超え、来世紀は2メートルとなるでしょう。辺野古新基地を作っても、やがて海に沈む。中国の南沙諸島の人工島も沈む。世界的に膨大な領土が海に沈む。なので各国住民の最大の脅威は、海面上昇だとし、各国が一致してこの脅威に取り組むべきではないでしょうか。様々な運動の基軸に据えるべきではないでしょうか。
 次は質問です。平和運動を「やっていますが、なかなか市民の関心が広がりません。どうしたらいいでしょうか?
 猿田さんも熊本空港に降りてこられたと思いますが、ここには陸自の高遊原分屯地があります。
 熊本空港は、日米共同訓練の場で米軍機がやってくるし、オスプレイが頻繁に離着陸します。熊本市の上空も飛び交います。しかし市民の関心は薄い。
 また健軍自衛隊、西部方面隊も司令部の地下化を進めています。周辺には病院や学校、団地もあるのに、周辺にミサイルが降り注いでも、司令部は継戦の指令を発することになります。
 また、昨日の熊日に南西諸島の宮古島からの熊本への避難計画の記事が出ていました。いわば戦前の学童疎開と同じですが、ほとんど市民の反応は薄く、関心がない。どうやったら市民に知らせ運動を広げることができるでしょうか?
 というような内容でした。

 写真は関係ないですが、今どり庭に咲くなんですかね? ユキヤナギ