サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

427PPM この意味は?

 CO²トラッカー(ガーディアン掲載)によれば、2月24日の世界のCO²(温室効果ガス総換算)は、史上最高を更新し、427ppmとなった。
 事は重大事態だ。だが、たいしたニュースにもなっていない。
 しかも昨年2024年の伸びは、3.5%とこれまた最高値となった。
 私が地球温暖化を学び始めた16~17年前、記憶では380ppm程度だった。そして450ppmを超えると、産業革命からの気温の上昇は2℃を超え、ティッピングポイントが始まり灼熱地球へ移行すると知った。
 10年前のパリ協定は、1.5℃以内に抑えることに全世界が合意し、温室効果ガスの削減目標を掲げ、努力してきたはずなのに‥。
 気候危機は、森林火災、大洪水、海面上昇と現実に気候災害が世界中で発生、被害がますます大きくなっているのに。
 米国民は、2度目のパリ協定離脱を公約にしたトランプを選び、化石燃料回帰への道を進もうとしている。
 10年も待たず、450ppmを超えようとしている。

 家が燃え始めていれば、水を汲んできて消そうとする。
 車の運転中、スピードの出し過ぎで、カーブを曲がり切れないと感じると、アクセルペダルから足を動かし、ブレーキを踏みスピードを落とすものだ。
 あちことと体が痛み、病気と分かれば、おとなくして、薬の飲療養するものだ。医者のいうことを素直に聞いて。

 だが人類は、いや、先進国を中心に、科学者のいうことを聞かず、お構いなしに暴走し、激突しようとしている。
 金だけ、今だけ、自分だけ。
 恐ろしい病気、依存症だ。抜けられない。麻薬患者に成り下がっている。
 自分の子どもや孫たち、大量の生物種を先行的に道連れにしながら。
 その時、どう説明するのか?
 絶望的だ。

 国立環境研HPより引用
観測衛星「いぶき」⇒ 「二酸化炭素の全大気平均濃度は2010年には388 ppmでしたが、その後右肩上がりに上昇し、2024年には421 ppmを越えました。一方、年増加量については、過去14年間の平均値は2.4 ppm/年でしたが、2024年には3.5 ppm/年となり、過去14年間での最高値(2016年の3.1 ppm/年)を上回りました」