サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

マンスリーレビュー 「人新世」-地質連の非承認

 J・フォスターが編集長を務める「マンスリーレビュー」(独立社会主義・月間時評)をたまに読む。
 英語だが翻訳されるのでとても便利。
 今回、イアン・アンガスへのインタビューの記事で、国際地質科学連合が「人新世」を承認しなかったことについて書いてあって、「なるほど」だった。
 なぜ国際地質科学連合の第四紀層序学小委員会が人新世を認めなかったのか、理由がわからなかった。
 アンガス氏の回答を引用すると、「人新世についてのこの議論が始まった当初から、古い世代の地質学者の多くは、プロセス全体に敵対的でした。まず、議論は地質学者から始まったのではないからです。それは地球システムの科学者から始まったので、外部から来ました。第二に、これは自然の危機に加えて、社会的および経済的危機であり、人新世の概念に反対する多くの人々は、石油会社や鉱業会社で一生を過ごしました。~~ さらに、社会変革に強く反対する政治潮流がプロセスに影響を与えました。」
 なるほどですね。
 地質学者は資源開発、化石燃料会社との親和性が高いこと。
 地球と人類が危機に瀕していても、化石資本とその政治勢力の影響が強い力を及ぼしているということ。
 トランプ政権の再登板、極右の台頭の下、どうやって気候危機打開の波を起こしていくか、世界の人々、とりわけ先進国の国民の責任は大きい。
 トランプを2度までも大統領に選んだ米国民の責任は大きい。
 気候危機が更に甚大な被害を及ぼし、気が付いて、慌てて舵を切っても地球船は激突する。それは自然がなす事だから。

 インタビューの資本主義、エコ社会主義論も面白かった。




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 「エコロジカルな文明は社会主義でなければならない」
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