レジリエンスの時代のつづきです。
第6章は、「資本主義の矛盾」となっている。
著者のテイラー主義、フォーディズムなどの考察があって、さらなるものを指摘する。
仕事のゲーム化--奴隷状態を楽しいものにする、というものだ。
仕事を遊び化して、楽しく思わせるという。
労働者は「タレント」と呼ばれ、「パフォーマンス」が成績の代役となり、遊びはゲーミフィケーションにされ、ビジネススクールで教えられているという。
遊びは本来、楽しく時間の感覚を失いがちだ。それを仕事をさせる方が利用する。
アメリカのアイスクリームパーラーでは、ゲーム、シュミレーションで、顧客サービスや、分量の正確さや、レシピの正しい認識を競い合い、その結果で各自の総合得点が決まる。
このゲームは面白いので、より長い時間を使い、トレーニングし、効率を上げ、結果を残すようだ。
シュミレーションのデータは、当然、労働者を再教育し、技能に磨きをかけさせるし、成績評価として使っている。
(写真-アドバゲーム:ウィキより)