オーストラリアで最近、16歳未満のSNS禁止法ができた。
「熊日」30日記事、「動画中毒 命絶った息子」の見出し。
息子の母親が語った。
息子にスマホを渡したのは9歳の時。2つの家の往復という事情もあったという。
母親はスマホのリスクを考え利用状況を監視するアプリも入れていた。しかし、やがて息子に無効にされた。
いじめの問題も絡むが、息子はショート動画に影響され自分の容姿に劣等感を抱いて拒食症になり、14歳で自ら命を絶った。自殺の方法もスマホで検索したようだ。
ティックトックは、検索履歴や視聴時間を分析したアルゴリズムに基づいて、フィットネスや筋トレ、栄養摂取などのショート動画を次々と繰り出し、のめり込んでいったようだ。
母親は「飲酒と変わらないだから」と語り、中毒性を強調している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cffb7f7c634a7d561696fd373d590a406072e973
https://www.youtube.com/watch?v=SRDnp2_Vx5o
時代の変化だが、ネット社会、人々にとって、よい方向にすすんでいるのだろうか?
私の子ども時代は家にテレビはなく、テレビのある近所に見せてもらいに行ったものだ。
その後、テレビが普及し、ビデオ、ゲームが普及し、パソコンからスマホへと、社会は急速な変化だ。
便利なこと、それは便利だ。
だが失ったものも多い。特に子どもたち。
自然とのふれあい、仲間たちのと遊びの機会、時間が減った。ケンカや冒険は、社会も親も許してくれない。陰湿ないじめがはびこる。
だが人類は、ネット社会の弊害も克服していかなければならないだろう。
しかし、アルゴリズムとプラットフォームが私的所有では、それは不可能と思える。
資本主義社会で生産手段は、あくなき価値増殖の道具だから。
後でわかったけど、オーストラリアの法律は、16才未満の人がSNS接続禁止ではなく、プラットフォーマーが接続をさせない法律のようだ。これはいい。
たしかに、18才未満の人に酒を売ってはいけない。18才未満が買ってはいけないけど。