今週の「赤旗」日曜版です。
いくつもの罪状で起訴されている元大統領が立候補し、当選する米国。
被告の大統領が起訴を取り下げさせる。
言いたい放題、やりたい放題。1期目の4年間で何をやったか体験したはずなのに。またまた大統領に選んでしまった。
政権の閣僚人事が報道されているが、問題な人物ばかりだ。
世界が混乱する。アメリカの人権が後退する。
こんなやり方では、中長期的には、経済的にも外交的にも、問題の多い中国にさえ抜かれるだろう。
世界の人々が検討すべきは、ネット社会、SNS社会のより良い在り方だ。
便利な分だけ、弊害も多い。
フェイクニュースが瞬く間に広がって人々を動かす。煽動を起こしやすい。むかし、噂話には時間がかかったけど、今は数日でも多くの人の感情や認識を変え変化を起こせる。
兵庫県の斎藤知事の再選は、その威力を示した。15%近くも投票率を上げた事は良かった。が、
普段、政治に関心がない人もー「かわいそう」→「悪いのは既成政治家、マスコミ」→「正義のために応援しよう」と、SNSで拡散、選挙に行き斎藤氏を当選させた。いまPR会社の広報戦略がらみで「公選法違反」が問われる事態に
多くはN国党の立花孝志氏のユーチューブを信じ、拡散した結果だろう。
ガーシー事件など
ja.wikipedia.orgとっくの昔に上書き更新され、思考過程に入ってこない。劇場型。
立花氏も、たくさんあちこちに選挙にでて、裁判で負け、有罪・執行猶予中だ。
立花孝志 - Wikipedia
現在、ネット社会は資本主義の利潤追求の手段となっている。
多くの人は、自分で選んで動画やSNSなどをクリックしていると思っているが、実際にはアルゴリズムのよって導かれている。
理由は、広告をたくさん見せ、刺激し、商品を買わせるためだ。プラットフォーマー企業は、多くが広告の利益に依存している。そのため、たくさんクリックさせ、半ば依存症にさせ、過激で、面白おかしく、かわいい、感情と欲望を掻き立てる。
資本主義の大量生産・消費・廃棄を駆動させている。
そこでマルクス主義からの提案。
プラットフォームという、きわめて公共性の高い世界の人々の生活必需員であり共有財産(データ提供は、そもそも個人が行ったもの)の生産手段を社会的所有に移すこと。
世界では、水道や交通機関ほか、社会全体が必要なものは、社会の所有と管理に移してきている。(民営化も破綻中)
そうすれば、過剰な広告で欲望をあおり、必要でないものまで買わせ、そのために大量に作る、そして大量に廃棄する社会の転換になる。資本主義のシステムチェンジ。
それこそ持続可能な人類社会への移行、地球の再生と生態系との共存が可能になる。