サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

ヘーゲル「精神現象学」

 学びとは? こういうものだった。
 ヘーゲルの「精神現象学」、名前は知っているけど読んだことはなかった。
 でもなんとなく、、「弁証法」という考え方を持った人だけど、「観念論」者で「良くない人」のような印象として学んでいた。
 これはマズかった。
 若い頃から現在までの組織的な学びに問題があったと感じる。
 一つの方向からのもので、広い視野に欠けていた。(それはレーニンスターリン、彼らの立場で強調した事かもしれない)
マルクスの視点を持ち込み過ぎるとヘーゲル自身が「精神現象学」でやろうとしていたことが見えにくくなってしまいます」と著者の斎藤幸平氏
 近代以前の社会では、職業選択や宗教、恋愛結婚などが社会の中で決められていて、個人の自由がない社会だったが、同時にあれこれ悩んだり迷ったりする必要もない社会でもあった。しかし近代社会では、身分制度がなくなり個人の自由が保障される中で、自己主張が盛んになり、社会が不安定化し、分断や対立が生まれる社会になった。現代社会こそ、そんな感じ。
 で、ヘーゲルは社会の対立や分断を乗り越え、調和をとりもどすには、どうすれば良いかを考えていて、それが哲学的な出発だったとのこと。初めて知った。
 「そんなの聞いてない」 →「あなたの学びに弱点があったからでしょ‥」→ 「‥‥ですね。ハイ。」
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 5/1-NHK-Eテレで放送。興味ある人ご覧下さい
www.nhk.jp