熊本産アサリの偽装が問題になっている。
問題は、漁業者、流通業者、消費者それぞれが抱えていて、人間社会にある。なので、
人間に聞いても本当のことはわからない。
アサリさんに聞いてみるのが一番いい。
私がインタビューしてみます。
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もしもし、アサリさん。
人間社会の中で、アサリの産地偽装が問題になっていますが、どう思いますか?
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中国から来たアサリさん
生まれて育ったところ、海は少しづつ汚れてきて住みづらくなってきた。
でもまだ、生きていけた。
私らの子やその子らは、生きていけるのか、子孫を残せるのか心配だ
人間でいえば中学生になった頃、ほじくり返され船で運ばれ、車で運ばれ、日本の汚れた砂浜にばらまかれた。
息苦しい、とてもじゃない。
若い貝なので体は持つが、しばらくしてまた掘り出され、店にならばされた。
人間の女性に買い取られ、台所に運ばれ、今度は熱い鍋で最後を迎える。
なんとも不幸な貝生だ。
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日本の有明海のアサリさん
もう20年も30年も前から、わしらは子孫を残すことができんごつなった。
理由はわからんとたい。
人間どもが、いろいろ研究しとるごたるバッテン、そがんだろタイ。
梅雨のときゃー、砂場に泥水がいっぱい流れ込んでくる。
セメントは、嫌バイ。海岸はコンクリートで固められる。
昔はおらんだったナルトビエイがわしらを食べにくる。
潮の流れも変わって、緩やかになり過ぎた。新港てろん、諫早干拓てろんあって、息苦しかばっかし。
人間は、不妊治療バしとるごたるバッテン、わしらにそがん治療はなかー。人間たちが言うとる環境ホルモンがあっとか知らんバッテン、子どもができんごとなった。
最近はプラスチックの小さな粒も、わしらの体に入ってくるゴツなった。
他の貝も魚もゴカイも、生き絶え絶えに、生きとるごたる。
もう、この海は、わしらは生きていけない海になってしもうた。
そがん砂浜に外国で採ったアサリを運んで来てまいて、苦しさを与え、しばらくして掘り出す……人間は、おかしかバイ。
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アサリさん達からは、そんな声が聞こえてくる。
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人間としては、そもそも、海を汚し、アサリが生息できないような環境にしたことを反省し、元にもどす努力が必要だろう。偽装は本質でなく、やっていることは自然破壊の偽装だろう。
自分で海を汚してアサリを生息できなくしたら、外国から持ってくればいいとする。この態度がゴーマンだろう。
外国から輸入ができなければ、アサリは食べれなくなった。とする方が健全だ。自らの罪を自覚できる。
アサリを食べたいなら、自分の国の海も砂浜も干潟も、したがって森も農地も街も汚さず、自然の生態系を回復させる事が必要だと知るべきだ。
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おそらく、江戸時代だったなら、昭和の時代までだったなら、取り過ぎたら少しとるのをやめ、大事にしたはずだ。
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アサリの世界は、他の生物種でも起きており、人間の世界、惑星規模でおきつつある。
アサリの未来は人間の未来。