サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

グリーン・ニューディール① サンライズ・ムーブメント

f:id:adayasu:20210707074830j:plain:right 明日香壽川(東北大学教授)著のグリーン・ニューディール岩波新書)を読んだ。
 少しづつ紹介します。
 明日香さんは、古くから温暖化対策や脱原発運動に取り組んでいる研究者で、長いたたかいの実績もあり、大変分かりやすい内容でした。
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 前に、「赤旗」記事として紹介しました。
adayasu.hatenablog.com
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 特に印象に残ったのは、サンライズ・ムーブメントです。これ、聞いたことはあったけど、内容について認識不足でした。 
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 2018年11月13日、サンライズ・ムーブメントのメンバーが、
「 ~ 250人以上の若者が民主党の大物で下院議長であるナンシー・ぺロシ議員室の机の上に彼らが書いた手紙の入った封筒をドサッと置き、そのあと座り込んで部屋を占拠した。すべての封筒の表書には『親愛なる民主党議員の皆さま あなたのプランは何ですか?』と書かれており、封筒の中には、気候変動で失われるかもしれない、大切な人の写真や手紙が入っていた。占拠した若者の多くが10代であり、10才以下もいた。そのうち51人が、『あなたはひとりでないよ』という歌声のなか、一人ひとりプラスチックの手錠をかけられ議事堂警察に逮捕・連行された」そうだ。
 彼らの要求は二つ、
民主党指導部の全議員が化石燃料会社からの寄付を拒否する ⇒ イエスと答えたのは当時上院議員、現在は副大統領のカマラ・ハリス氏。
②下院でグリーン・ニューディールの議論を進化させる特別委員会の設立 ⇒ 気候危機特別委員会として正式設置。
 ということで、
 現在のバイデン政権の誕生、そしてグリーン・ニューディール政策の実行へと大きな変化を作り出している。
 やはり変化は、下からの運動が政治家も新しい政治も作り出している。社会運動、市民運動、これが日本の最大の課題だ。
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