
- 作者:保坂 直紀
- 発売日: 2020/06/10
- メディア: 新書

2015年に東京湾で64匹のカタクチイワシを採取して調べたところ49匹で消化器管からプラスチックが見つかった。平均すると1匹2.3個、一番多かったイワシで15個。
2018年の英国・中国の研究論文でイギリス内のスーパーで売られていたムール貝で、1個当たり平均5個のマイクロプラスチックが見つかった。
カナダの研究Gの論文では、1年間で1人当たり、7万4000~12万1000個のマイクロプラスチックが体内に入るという。食品として5万2000個、空気から吸い込むのが6万2000個、1日平均312個だそうだ。
人間のウンチからも見つかった。平均、ウンチ10グラムあたり20個。(朝日18.10.24)
人間の体内に入って大小便から出ていくなら問題はないだろう。
問題は化学物質。PCBや農薬に入っていたDDTがマイクロプラに吸着しやすく、海水から10~100万倍に濃縮されるという。
体内に取り込まれたこれらの化学物質が体に溶け出し、いつ悪影響を及ぼすか分からない。
米国の研究Gがメダカにマイクロプラを与えた研究をしたところ、プラスチックを燃えなくする難燃剤のポリ臭化ジフェニルエーテルが検出された。
ja.wikipedia.org
食物連鎖によって濃縮した化学物質が人体に入ってこないか?大変心配だ。
私なんかは、あと10数年しか生きないのでいいが、子どもたちや、その子どもたち、多様な生物種--心配だ。