サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

地球温暖化対策と逆行、蒲島知事の大空港構想

 県知事選の投票日が22日(日)と迫ってきた。
 配られてきた現職・蒲島郁夫候補の「選挙運動用ビラ」を見て、言っている事とやろうとしてい事が違うのではないかと強く思った。
 約束6(下の図-抜粋)に持続可能な社会(SDGs)を実現! とある。その三つ目に「地球温暖化対策などSDGsの取り組みを推進」とある。
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 これがこのとおりなら大賛成だが、「大空港構想」を実現!、を約束の(上の図)2番目に掲げる。
 CO2排出が多い飛行機をたくさん飛ばす「大空港」をつくって、どうやってCO2を減らすのか? 誰もが不思議に思う。
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 蒲島知事は12月議会で、2050年までの温室効果ガス実質ゼロを表明した。
 しかし蒲島県政が実際に進めようとしていることは、図の(県HPより抜粋)とおり。2051年までに国際線は10倍以上175万人、国内線も1.44倍も利用者を増やすことだ。国際、国内線合わせて今の約2倍622万人に増やす計画だ。これでどうやってCO2を減らすつもりか?
 この公約の矛盾について、ぜひ選挙中に納得いく説明してもらいたい。
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 大空港構想に関連している開発が空港アクセス鉄道の建設だ。予定している380億円ではとても鉄道は造れまい。イラストのように「熊本版シリコンバレー」まで構想しているが、技術力で日本を引き離して久しい台湾、韓国、中国から笑われるだろう。その前にこの愚かしさを県民が気づき指摘すべきではないか。
 鉄道建設には当然、CO2排出の多い鉄鋼、コンクリートを大量に使用する。建設時に、当然CO2排出は多くなる。電気も石炭火力発電所苓北町)の発電を減らし、再生エネ発電に切り替えるよう九電に迫らなけれCO2削減はできない。
 失敗続きの開発構想-「夢」が大好きな蒲島知事だが、県民を巻き込むのはやめてもらいたい。
 2030年まで、あと10年以内に温室効果ガスを半分にしないと地球温暖化は止まらず、気候崩壊を迎えると科学者が警告している。
 あと30年ほどで夏場の気温が何日も40数℃となり、木造家屋はほとんど吹き飛ばす巨大台風が襲い、1日で1000ミリ超えの豪雨が降り、海面上昇で高潮も広がると言われている。
 なんと愚かな事か。
  いえ、蒲島氏の事ではありません。彼らは、自己利益ためににやっている事。
  惑わされる方が、より問題を感じるべきではないでしょうか。いま。