サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

白川河川整備計画変更の説明会

 今日、国交省により白川河川整備計画変更の説明会があり、行ってきました。
 白川水系の河川整備計画をH14年のからステップアップする変更の説明です。
 H14年の計画では、基準点の熊本市の世継橋の流下が毎秒2300トンのところ、阿蘇の遊水池で100トン、立野ダムで200トン計300トンカットし、毎秒2000トンとする計画を、今回、2700トンのところ、300トンカットし、2400トンの流下とする変更です。
 これ自体は、問題ないことですが、参加者の中から立野ダムの危険性についての質問が集中しました。
 そもそも200トンカットする立野ダムが周辺のひび割れや崩落で、かえって危険性が高くなるという質問です。
 国交省側は、立野ダムに対する質問は、ダム関係の手続きはすんでいるとし、意見はダムの工事事務所に伝えるとだけの答弁に終始しました。これはおかしい。
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 ダムの手続きはすんでいるとは言え、住民がダムの危険性を訴えているのであって、これに国交省が正面から答えないのは問題です。
 河川行政としては、最近の温暖化による異常な豪雨への新しい対応が必要になっています。これからますます記録更新の豪雨が連続するでしょう。立野ダムが単純に、これまでの国交省の計算通り毎秒200トンカットして洪水調整をするどうかわかりません。
  台風19号の記録的な豪雨で130カ所もの堤防の破堤がありました。箱根では一日で930未ミリもの雨が降りました。こんな豪雨が立野ダムの周辺を襲ったら、満水のダム湖に流木や土砂崩れがなだれ込みダム津波になり、下流に被害でではしないか?との心配の声がでるのも当然です。
 これに国交省は答える必要があります。
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