サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

「『老後-2000万円』納得できない」でも自民支持の不思議

 今日の各紙は一斉に参院選序盤の選挙情勢を載せている。概ね「自公に勢い」とある。
「朝日」の解説で、気になる事があった。
 年金「2000万円不足」問題では、納得できない人が6割なのに、自民党に入れる。消費税の増税には反対5割、でも自民党に入れる、という世論調査結果。
 なんで?でしょう。わからん。そう思っている人に聞いてみたい。
 それでも、32の1人区では、年金問題、消費税増税反対の人で、与党と野党への投票先に大きな開きはないそうだ。これも、なんだかわからん。
f:id:adayasu:20190623170646j:plain
 わからんままに、
 7/5日「朝日」耕論・オピニオンの山崎雅弘さんという戦史・紛争史研究家の一文にヒントを見いだした。
 「許されないはずの振る舞いを国会議員が堂々と行い、批判されても誤りを認めない」こんな風潮について、山崎さんは「権威主義」の広がりと指摘する。
「強い側に付く」…。「自分も強力な政権と価値観を共有している」との感覚。自分も強い気持ちになれるのだろう。
「力が信仰される社会では、裏返しとして弱者への冷酷や無慈悲が広がります。力がないことが軽蔑の対象になる」と。
で、こうは思いたくないが、「選ぶべき側の人々の間で『あの人は強い側にいる人だから敵対しないほうがいい」という打算的判断があるからかも~」と、山崎さん。
そして、「強い側に自身を組み入れることで自分は本当に守ってもらえるのか。点検するような考え方が必要」との閉め、です。孤立化、分断策が功を奏しているということ。
日本の外交にも通じるような話だ。米国がいざという時に、日本を守るかどうかはわからない。米国は、国益になるなら守るだろうが、国益にならないなら、日本なんて〝ポイ!“でしょう。そんな常識を遠ざけ、米国に尽くせば守ってくれると、信じ込もうとする卑屈な日本は、戦前、奇襲攻撃をすれば勝機ありと、途中で停戦も可能と、真珠湾攻撃した戦前の日本軍を引きつぐものだ。