サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

ホットハウス現象

 ニューズウイーク9.18号を買って読んでいる。紹介したい。
 地球温暖化の問題を追っている私としては、最新の情報はとてもありがたい。
 しかし人類の欲深さは限界を知らず、それにともなう負荷に、地球の激変は人類に容赦しない。
 人間は偉大かもしれないが、それは人間社会での内輪のはなしだ。
 「手遅れ」と言う言葉がある。
 地球は独自のシステムで動いていて、そのシステムが全てを決定する。
 +フィードバック1つか2つが起これば、その連鎖が起こって、もはや手遅れ、と言う事になる。
 その一つ、熱帯雨林。CO2の吸収源が、やがて排出源となって、更に温暖化を加速する話だ。
  アマゾンの森が消える日
 米環境シンクタンクの研究では、2017年の世界の熱帯雨林の消失はバングラディッシュの面積とほぼ同じ15万7800㎢だそうだ。
 アマゾンでは、農地を広げるために人が森を焼いてる。過去50年間の森林破壊は、アマゾンの植生の約17%に達していて、手遅れになる転換点は、残り3%だそうだ。
 元の森林面積の20%を失えば、水循環が機能しなくなり、残りの森林は乾燥化し、砂漠化するという。
 そうなるとアマゾンの湿地帯に眠っている膨大な炭素がCO2となって大気に放たれる。
 あと80年ぐらいで、地球の平均気温が4〜5℃も上がって、海面が数メートル、10数メートルと上昇をつづけ、島々や広大な陸地は海に没する。領土は紛争どころではなく海底となる。
 テレビでは、ハロウィンが渋谷でどうのこうの、騒いだとか、火事とか、長々と伝えている。