今日の「熊日」です。見出しのとおり、
泊原発 非常事態 震度2なのに 外部電源喪失9時間半
泊原発には3つの原子炉があり、福島原発事故以来7年半も停止している。
しかし使用済み核燃料はプールで冷却しなければならない。その数は1527体もある。
他の発電所は、地震で止まっても大きな問題ない。
しかし原発はちがう。発電所なのに外部から電気をもらい、冷却装置を稼働しなければ、燃料体が融けだして大参事になる。
今回、外部電源が喪失したため、非常用発電機が動いて事なきを得た格好だ。外部電源の復旧が遅れ、非常用発電機の燃料がなくなり、道路の寸断などで燃料を補給できなければ、放射能を北海道、東北一体にまき散らしすことになる。
地震列島の日本に、原発は危険すぎる。九州の原発も動いている。安倍政権は直ぐに原発を止め、廃炉へと進むべきだ。
ところが、
泊原発 稼働遅れも一因 の見出し。
今日の「読売」は、火力発電のドミノ停止で大停電が起きた一因に、原発が動いていなかった事をあげた。 地震が泊原発の直下だったら…。
驚くべき無責任な話だ。「読売」の読者はどう思うのだろうか?
仮に、泊原発が稼働中だったとして、今回の地震でも緊急停止することなく、なんのトラブルもなく運転を継続できたのか?
57万キロワット一基の発電中だったとして、全体の発電不足分をカバーして需給調整ができたのか?甚だギモンだ。今回、北電は電気の需給調整に失敗した可能性が指摘されている。需給調整がうまく行かなけば、原子炉は停止せざるをえない。そもそも安全性の懸念が払しょくされていないので泊原発は再稼働していないはずだ。
想定外の異常な事態は、西日本豪雨、台風21号、今回の地震と立て続けに起こり、異常ではなくなりつつある。原発の惨事は、福島原発事故を見ても、自然災害と違い空間、時間とも異次元となる。
原発推進の人たちは、福島原発事故を忘れ、避難地域の苦悩に向き合っていないの
だろう。
参考に→ 羽鳥モーニングショウ