サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

新外交イニシアチブ

 新外交イニシアチブ(ND)を立ち上げ事務局長をしているのが「自発的対米従属」の著者の猿田佐世さんです。 NDの紹介動画です。
         
 昨日のつづきです。
 日本の世論形成に大きな影響力を持つ米シンクタンクには、日本の企業、官庁、メディアから、客員研究員を送っている。
 CSISには、丸紅、日本貿易振興機構富士通防衛省朝日新聞経団連公安調査庁、NEC、警察庁東京海上日動内閣官房、NTTデータから派遣された客員研究員が2017年2月現在、在籍している。小泉進次郎議員も、議員になる前にCSISに「研究員」として在籍していたそうだ。
 猿田さんは、日本の諸問題を解決するには、日本声をワシントンの高官や議員などに、ロビー活動をする事が重要と考えNDを立ち上げ世界に発信している。
 故翁長沖縄知事の訪米、ロビー活動の案内を行ったのも猿田さんだ。
 NDのホームページに鳩山元首相の訪米同行を終えて(下)があり、その中で鳩山氏がマティス米国防長官との面談の事が書いてある。面白いので、その部分を引用させてもらう。
 「全ての会談で、鳩山氏は辺野古基地建設について説明し、反対意見を伝えた。米議会の重鎮で人権派のある上院議員との会談では、辺野古基地建設反対を伝えたところ、同議員はその意に強く賛同した。その会談の直後に同議員はジェームズ・マティス国防長官に会う予定だったため、私は自分が事務局長を務める新外交イニシアティブ(ND)で作成した提言書を渡して『ぜひマティス長官にこれを渡して辺野古反対を伝えてくれ』と述べたところ、了解とのこと。その場で、補佐官に指示を出しメモを作らせていた。なお、後日談であるが、その1週間後、鳩山氏帰国後もワシントンに残っていた私は再びその議員と議員会館内でばったりお会いした。マティス長官に辺野古基地建設についての懸念を伝えてくれたかと問うたところ、伝えたとの返事。マティス長官は、『沖縄の人たちに強いシンパシーを抱いているが、その考えを持っているのは自分の周りでは自分だけ(alone)でありどうしようもない』と言っていたという。マティス長官は困惑しながら現在の計画となっている様々な理由をその議員に説明したとのことであった。私はマティス長官が沖縄の事態を理解していることだけでも驚いた(マティス長官は海兵隊出身であるが、それでも私は驚いた。それほどまでに沖縄の問題はアメリカで知られていない)。そして、この話は、日本政府が辺野古基地計画撤回を米政府に求めれば、基地計画は変更が可能であるという事実を改めて裏付けているように感じた
 この動画もご覧ください。
ND訪米報告会【今こそ辺野古に代わる選択を〜ワシントンでの発表を経て〜】 ご覧ください。