サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

異臭の中 見えぬ明日―「ごみの島」の外国人労働者


写真はキレイですね。(フリー写真から)
 インド洋の宝石を言われるモルディブです。
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 美しい島々。観光客を呼ぶために、さらにイメージアップ。しかし、 ちょっと考えさせられる話です。
昨日につづき「熊日」5/2連連載の「壁の向こうへ」を紹介します。

 異臭の中 見えぬ明日「ごみの島」 ティラフシ島、別名ゴミの島。3隻の専用船が首都マレなどから、市民や観光客が出す大量のゴミを毎日運んでくる。
 ゴミは重機で積み上げる。労働者のほとんどはバングラディッシュからの外国人労働者。敷地内の宿舎で寝起きし低賃金で働き、リサイクルに回す金属などを選別する。
 島から出ることはほとんどなく、月収100ドル(12000円ほど)は、地元労働者の半分以下。故郷への送金もほとんどできないそうだ。
 政府統計で、マレだけで1日に出るペットボトルは28万本。レジ袋、食品容器、紙おむつなど、増えるづける人口と観光業の拡大、使い捨て製品の普及で、珊瑚礁の島の一部はプラの島になりつつある。
 小さな島々の出来事は、そのまま地球を思いこさせる。巨大になりすぎた人間活動により、相対的に小さくなった惑星。欲望は果てしない。
 もう捨てるところは、ない。二酸化炭素も同じ。