サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

中国の最先端AIが作り出す戦慄の未来社会

 「中国の最先端AIが作り出す戦慄の未来社会」−「週刊ダイヤモンド」への野口悠紀雄早稲田ビジネス・ファイナンス研究センター顧問の掲載が驚きだった。
 小見出しを引用しながら紹介したい。
「5年後は米国に追いついてくる」顔認証技術の凄さと恐ろしさ
 「今後5年間は、アメリカがリードできるが、すぐに中国が追いついてくる」−グーグルの元CEOエリック・シュミット氏が述べたそうだ。
 昨年9月、顔認証だけで支払いができる新決済システム「スマイル・ペイ」をアリババの子会社のアント・フィナンシャルが導入した。
 顔認証でドアが開くアパートも登場したそうだ。顔パス=カメラを見るだけでお金もカギも持ち歩く必要がない。
 交通規制や信号を無視する人を特定する顔認証。公共トイレからトイレットペーパーを盗む人を捕まえるための顔認証。9分以内に60センチ以上のトイレットペーパーを使う人を認証する。
 中国の警察は。メガネの装着する顔認証端末を今年2月に導入と言うから驚きだ。
  世界最先端のAI技術を支える基礎研究
 これらの高い技術をささえているのは、基礎研究だ。
 中国の精華大学は、コンピュータサイエンスの大学院で世界一の評価らしい。東大は91位だ。
 科学技術の研究論文数で中国はアメリカを抜いて世界トップになった。(全米科学財団)日本は15位。
 2016年に発表された中国の研究論文は43万本で41万本の米国を抜き世界一に。日本はインドに抜かれ6位だそうだ。
  国家が積極的に関与「2030年までに世界をリード」が国家目標 
 中国は2030年までにAIで世界をリードする目標を設定し、医療分野はテンセント、スマートシティはアリババ、自動車の自動運転は百度音声認識はアイフライテックに「リード企業」を選定し進めている。
 この発表でテンセントの株式時価総額は5000億ドルを突破し、フェイスブックを抜いた。1月の時価総額でテンセントは世界第5位、アリババは8位、日本最大のトヨタは43位だ。AI関連企業の資金調達額は、17年に中国が米国を抜き世界一になった。
 日本人、こんな事を認識しているだろうか? 私は知らなかった。
 では、また明日。