戦争特需ってものがあります。
いま、米国の軍事会社は株が上がっているようです。米国が軍事予算を増やすし、日本がF35もオスプレイもミサイル防衛も買うからでしょう。
日本も敗戦から経済的に立ち直る時、思いがけない特需をもたらしたのが朝鮮戦争でした。
五味洋治さんの「なぜ朝鮮戦争は終わらないか」から引用すると、
世界のトヨタも、この特需の恩恵にあずかったようです。戦後の経済的な苦境はどの会社も同じだったようで1949年、トヨタも人員整理を行うなど、倒産の危機におちいりました。しかし翌年に朝鮮戦争が始まり、4,679台のBM型トラックを受注するなどして窮地を脱したようです。 トヨタ75年史−朝鮮戦争による特需の発生
日本は兵站基地になり、朝鮮半島への米軍の爆弾投下は、70万トンにものぼったそうです。
米軍からの受注は、繊維関係、重工業製品、軍用車の整備のほか、兵器、運輸、木材、セメント、家具、日用品、金属製品、煉瓦、科学用品など、様々な物資に広がりました。
また沖縄の米軍基地の建設も行われ、国鉄、海運会社も仕事が増え、日本経済の復活に至ったようです。
同じような特需は、ベトナム戦争の時もありました。多くの人が死に、悲しむ一方、周辺では経済が潤い幸せをもたらす…、なんともイヤな気持ちになります。
もし今度、朝鮮半島で戦争が起こったら、どこが儲けるのかな?
日本は…
戦場になる