アベ首相、韓国の平昌五輪に行って文在寅大統領と会談し、
「五輪以降がヤマ場だ。米韓合同軍事演習を延期する段階ではない。予定通り進めることが重要だ」と述べたそうだ。
これはどういう神経だろうか?。
合同演習は、北朝鮮の壊滅と韓国も深刻な被害と日本も大打撃を食らう事を想定する戦争への準備でもある。
合同軍事演習に向かう米艦船や爆撃機・戦闘機などは、日本の各米軍基地から朝鮮半島に向かうので、当事者の意識でもあるのだろうか?。(仮に中国とロシアと北朝鮮が日本海で、米軍基地と日本を攻撃する大軍事演習をやったら、日本の国民と首相はどう反応するか?)
どんなに軍事的圧力、実際に先制的な軍事行動をしても、北朝鮮が屈服するだろうと、安倍首相は金正恩氏に全幅の信頼を置いている構図になる。
米国の専門家は、北朝鮮との戦争になれば、日本側には先の大戦以上の犠牲者がでる可能性を指摘している。大都市への核攻撃があればそうなるだろうし、原発への攻撃が集中すれば、日本に人は住めなくなる。
そんな事はありえない、軍事圧力さえかければ、相手は引っ込むと考えているようだ。
もしもの時の国民の犠牲など、想像もしていないようだ。
日本が対米戦争に踏みこんだ時の実際を、安倍首相はおじいちゃんから聞いてないのだろう。戦犯訴追から逃れ米国の手先になったことは理解し、真似をしているのかもしれない。
もっとも北朝鮮は、戦前の日本の軍部とは違い、勝てない相手に対し、先制的な奇襲攻撃をかけるなど、おバカな事はしない。同じなのは、独裁体制の維持の願いだけだ。
安倍首相の発言に対し、文大統領は「我々の主権の問題で内政問題だ。首相がこの問題を直接取り上げるのは困る」と露骨に不快感を示したそうだ。
韓国としては、まちがって、もしもの事があったら壊滅的被害を受ける。核は落ちなくても通常兵器でソウルは壊滅する。圧力はかけつつも、その危険性を避けるのは国の指導者として当然だ。
北朝鮮の核ミサイルは、核攻撃をするかもしれない米国向けの抑止力だ。どこの国も抑止力を主張する。
(米戦略は明日に)